東村高江—反対派による民兵さながらの私的検問・道路封鎖は許されるのか

沖縄県東村高江(ひがしそん・たかえ)周辺では、ヘリパッド移設に反対する人たちによる、事実上の公道封鎖が行われています。活動家が集まる日には、都会でも見られないような(意図的な)大渋滞が発生します。パイナップル農家などが多い東村の住民もこれには閉口していて、農場・農地の管理もままならない日々が続いています。

これだけでも十分大きな問題なのに、活動家は、基地関係者や工事関係者の通行を阻止するために、住民が日常的に使用する裏道(生活道路)にも通行妨害のための車両を置き、検問を設けてチェックしています。まるで無法状態の紛争地域です。シリアのISやウクライナの民兵組織じゃあるまいし、こうした違法行為が許されてよいわけがありません。

昨日(9月17日)、海外からの観光客を景勝地に案内しようと車を走らせていた地元住民の一人が、本土からやってきた活動家も含むグループが実施していた違法な検問に抗議してこづきあいになり、活動家グループは「自称東村民に暴力をふるわれた」として名護署に被害届を出しました。地元紙・琉球新報は、不公平にも活動家グループの一方的な言い分だけ取り上げ、大きな記事にしています(9月18日付の琉球新報 電子版には掲載されていません)。

しかも、活動家グループは、メールやSNSなどで「あの東村民の経営するレストランには行くな」という「お触れ」まで出しています。組織をバックに個人を攻撃する。「弱い者虐め」とは、まさにこういうことをいうのではないでしょうか。

彼らは「地元無視のヘリパッド移設は許さない」といいますが、検問の担当者は村外や沖縄外から来た人たちです。知人の活動家に「村外からやってきた活動家が、地元に迷惑をかけるような活動をするのはおかしいではないか」と尋ねたら、「ヘリパッド移設を阻止するという大義のために多少の犠牲はやむをえない」と返されました。彼は「国防という大義名分で沖縄に犠牲を押しつけている政府のほうが問題だ」とも付け加えました。

しかし、これは道交法違反はもちろんのこと、威力業務妨害の適用も視野に入る違法な検問です。「村外の人間による非合法な活動に抗議した地元住民が訴えられる構図」のどこに大義があるのでしょうか。

以下、活動グループへの抗議の模様を伝える東村民の方のFacebookです。ぜひご覧下さい。

9月17日の書き込み

9月18日の書き込み

 

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批評.COM  篠原章
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