沖縄の労働組合は信用できない

連 合沖縄は労働者のための組織である。加盟する単産、成員の大半は公務員または準公務員である。沖縄には劣悪な労働条件に苦しむ労働者がたくさんいるが、そ うした労働者には労働組合もない。連合沖縄もそうした労働者に手をさしのべる体裁は整えているが、実体はほとんどない。

 ホームページをみれば彼らの活動実績は一目瞭然、「基地反対運動」と「ゴルフ大会」のみだといっても過言ではない。機関紙のページですら更新は止まったままだ。連合沖縄の有力単産である沖教組についても、その点はなんら変わりがない。 上右側の画像から明らかなように、沖教組の機関紙のページは2年近く更新されていないし、教育や教育条件の改善についての活動実績よりも、基地反対運動についての活動実績のほうがずっと目立っている。

 沖縄の賃金水準や教育水準の低さは深刻な状況だが、それは政府のみの責任ではない。もちろん米軍の責任でもない。労働組合にもその責任はある。

 深刻な問題が基地問題のみであるかのように行動する沖縄の労働組合をぼくは信ずることができない。労働組合にも基地反対運動をする権利はあるが、やるべきことは他にいくらでもある。

批評.COM  篠原章
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