新型コロナウイルス国・地域別感染者数・増加率・死亡率(3月14日現在)

3月14日現在のデータ(上位20ヵ国)。感染者増加率の比較対象は3月12日である。

本日より「国・地域別感染者数・増加率・死亡率」の1表のみとする。死亡率の表は今後は掲載しない。死亡率について順位を見ることはあまり意味がなさそうに見えるからだ。死亡率について有意な数値は(データが正しいとして)中国のみであり、他国は今後変動するとみられる。日本の死亡率は日々上がっており現段階では2・85%。あえて順位を付ければ現在、イラン、イタリア、中国に次ぐ4位。日本の死亡率上昇の理由は不明だが、感染時期に関係が深いように思える。PCR検査の数量、方法なども影響を与えているかもしれない。中国のいうようにウイルスに2種類ある可能性も否定できない。なお、ダイヤモンドプリンセス号のデータと併せて見ると、日本全体の死亡率は1・95%となり、順位付けすると7位となる。

日本以外の国では、今後徐々に死亡率が高まっていく可能性があり、最終的には中国の数値に近い3〜4%の範囲で落ち着くのではないか。部分的に有効な治療方法も見いだされているが、もし「特効薬」が準備されれば死亡率は大幅に下がるだろう。

日本の感染者数はPCR検査の拡充にもかかわらず思ったほど伸びておらず、他国の急増に伴い、順位は15位まで下がっている。クルーズ船を含めても米国に次ぐ9位だ。当初の個人的予想では今週中に1000人を超えるのではないかと考えていた。とはいえまだ増加基調にある。「ピークを遅らせる」という防疫対策がある程度功を奏している可能性はあるが、まだ油断はできない状況だ。海外からの帰国者にも次々感染が発見されている。水際対策の検疫が機能していることを願うばかりである。

日本以外の国々の増加率を見ると、かなり厳しい状況だ。中国、韓国はほぼ終息したが、欧米では感染者数が急増している。増加が収まるかに見えたイギリスも再び増え始めている。オーストラリも急増中だ。今や世界140ヵ国まで感染が広がり、世界全体の感染者数増加率も42・56%まで上昇した。まさに各国の防疫力、感染症対応力が問われている。

批評.COM  篠原章
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