『新書 沖縄読本』(講談社現代新書)
今回は『新書 沖縄読本』(講談社現代新書・2011年2月18日刊・税込み945円)の紹介です。
2002年に出版された下川裕治・篠原章編著『沖縄 ナンクル読本』(講談社文庫)の続編とも言うべき沖縄に関するエッセイ集です。今回は 下川裕治・仲村清司さんの編著。篠原章の名前が事情によりはずれていますが、企画から出版までの2年間、篠原も編著者として関わっています。
「楽しい沖縄・愉快な沖縄」も沖縄の大切な一面ですが、いまぼくたちが本気で見つめなければならないのは「苦しい沖縄・悩める沖縄」です。その意味で、この本は「沖縄の真実」が詰め込まれた密度の濃い本になっています。「ほんとうの沖縄」を知るには不可欠の本だと思います。
批評.COM 篠原章