公明党のサブチャンネルがおもしろい!

公明党のYouTubeサブチャンネルがとてもおもしろい。メインのMCである大阪出身の“落選衆院議員”伊佐進一氏のキャラクターにも好感が持てるし、製作を依頼された外部ディレクターの、公明党や政治に対する「無知」または「無知なフリ」、公明党に対する距離感というか、突き放し方もいい。我が愛聴チャンネル「有隣堂しか知らない世界」に近い匂いがある。

特におもしろかったのは、伊佐さんと選挙ドットコム代表・鈴木邦和さんの対談だが、この番組、自公連立解消前の収録である。これを見ると、連立解消を決断した公明党の本音や党勢回復・拡大への意思が見えてくる。※伊佐さんと参政党・神谷宗幣代表との対談動画も必見(これも連立解消前の録画)

連立解消の理由には、「政治とカネ」に関わる両党の生臭い関係もあったのだろうが、「公明党の側の危機感」が、彼らに「自立」を促したのではないかと推定できる。
整理すると、公明党の側には、
1.都市部での得票減と「このままでは10年後に消滅」という危機感の存在。
2.選挙ドットコムのボートマッチではトップなのに、実際の投票で伸びない「伝わらなさ」への苛立ち。
3.政策は合理的でも、物語や感情訴求が弱いことへの反省。
4. 若者・女性層との親和性は高いが、党の側の意識がそれに追いついていない実情。
があったのだろう。
 

公明党は永田町や霞ヶ関で、「政策力のある党」「調整力のある党」と評価されながら、自民党との連立のなかで「誰の手柄かわからない」状態に陥っていた。有権者の側から見れば、「公明党を選ぶ積極的な理由」が薄れていたのだ。「公明党=自民の補完勢力」「公明党=創価学会(自民党の側から見れば集票装置)」という有権者のイメージを根本から変える必要があり、国民的中道政党として自立する必要があったということだ。

自公連立を通じた「長期安定」が、公明党に現在の危機的な状況をもたらしたともいえる。連立をいったん解いて、自前のエンジンで走り出すしかない、という決断が下されたのではないか。

連立解消は高市政権にとってもプラスだと思うが、維新の会が、公明党という機能的に優れたエンジン(集票力というより政策立案の熱意)を代替できるかどうかまだ未知数だ。

今後は、創価学会との距離感を再考する必要があるが、鈴木さんが指摘するように、「公明党にとっての創価学会」が、「国民民主党にとっての連合」と同じような距離感に変わることが望ましい。が、そこまで踏み切れるかどうか。結局は、創価との関係のあり方こそ最大の肝だ。この際、選挙ドットコムのボートマッチで2位だった「チームみらい」との連携を深めて、宗教色を薄めたほうがいいんじゃないか。
 
 
批評.COM  篠原章
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