2016年NHK紅白歌合戦 短評
みなさま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。唐突ですが、2017年は『2016年NHK紅白歌合戦 短評』から始めたいと思います(笑)。
国民も会場も白組を支持したのに、審査員の票を開けてみたら紅組が勝つというという結末にビックリ仰天。どんでん返し?というのも憚られる大団円。『あまちゃん』以来の有村架純ファンですので、紅組が勝つのは嬉しいんですが…。武田アナもとてもよかったです。とくにゴジラ中継。音楽的なイノベーションはありませんでしたが、セット、背景(映像含む)、ダンスパフォーマンスが目立った紅白でした。
以下、歌手ごとの短評。とても緩いテキストですが新年に免じてご容赦を。
- 関ジャニ∞ 「ズッコケ男道~紅白で夢を歌おう~」
16年紅白1発目ですからね。そりゃ緊張したでしょう。 - PUFFY 「PUFFY 20周年紅白スペシャル」
紅白をなめてんの?という印象は拭えませんでしたが、そこがまたPUFFYの魅力なのです。 - AAA「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」
感想なし。皿洗いながら見てました。 - E-girls 「DANCE WITH ME NOW!」
同上。 - 欅坂46 「サイレントマジョリティー」
この曲好きです。 - 三山ひろし 「四万十川~けん玉大使編~」
84才の母からけん玉を買ってくれとせがまれました。今からネットで買おうかな。 - 山内惠介「流転の波止場~究極の貴公子編~」
この曲、初めて聴きました。いつもこんな歌い方なんですかね。 - miwa「結 -ゆい-」
褒めるところもけなすところもないです。 - Sexy Zone「よびすて 紅白’16」
なんですか。この「よびすて」って。 - 天童よしみ 「あんたの花道」
この方にはかないません。 - SEKAI NO OWARI「Hey Ho from RPG」
この手のバンドが紅白に長年出ている理由を知ることが、日本を知ることなんでしょうか。 - 市川由紀乃「心かさねて」
見ている我々にも緊張が伝わってきます。初出場が初々しい。 - 三代目J Soul Brothers「Welcome to TOKYO」
定番出演者ですね。そもそもバンド名が好きじゃないんですが、ファンの方々はぜひ応援してあげてください。 - 香西かおり「すき~真田丸スペシャル Ver.~」
真田丸コラボ作品なので、スクリーンに映しだされる堺雅人のコミカルな演技ばかり気になって歌どころじゃなかったです。ダンスはちょい緩いですね。イントロのバイオリンは聴かせました。 - 椎名林檎「青春の瞬き -FROM NEO TOKYO 2016-」
ボーカリストとしてはあまり好きじゃないんですが、つねに注目しているアーティストです。この曲は世界都市・東京の終わりを予見する歌です。涙が出て来ました。そのことを五輪関係者はわかって起用しているのでしょうか。 - 福田こうへい 「東京五輪音頭」
三波春夫と比較するのは、ちょっときついかもしれませんね。 - 絢香「三日月」
名曲ですが、絢香に生気を感じませんでした。体調大丈夫ですか? - 郷ひろみ「言えないよ」
康珍化さんの脂がのりきっていた頃の楽曲。 土屋太鳳ちゃんのダンスに魅了されました。でも、郷ひろみと抱き合うことはないでしょ。みんな怒ったはずです。 - V6「Smile!メドレー」
V6好きですが、曲ほとんど知りませんでした。 - 水森かおり「越後水原~白鳥飛翔~」
可もなく不可もなく。巨大衣装はそこそこおもしろい試みですが、小林幸子の後継者ってことなんですね。 - いきものがかり 「SAKURA」
いきものがかりの歌はすべて文部省唱歌みたいに聞こえます。日本のポップのある部分を代表するアーティストですね。 - ゆず 「見上げてごらん夜の星を~ぼくらのうた~」
永六輔さんには敬意を表したいところですが、これはあまり意味のある企画ではありませんでした。紅白HALFTIME SHOW! 渡辺直美は過剰ですねえ。ピコ太郎は偉大なエンターティナーです。
- RADWIMPS「前前前世 [original ver.]」
この手のバンドがいちばん苦手です。ごめんなさい、トイレに行きました。 - 乃木坂46 「サヨナラの意味」
安定感のある秋元作品。作曲の杉山さんも地味だけどいい曲書きますね。 - 福山雅治「2016 スペシャルメドレー」
ファンが多い理由はわかりますが、どう考えても僕には無縁の歌手です。 - 島津亜矢「川の流れのように」
熱唱ですけどね。取り立てていうこともなし。美空ひばりに挑戦するのはいいことなんでしょうか。 - RADIOFISH「PERFECT HUMAN」
藤森の芸風は好きですが、歌はちょっとうるさい。 - 西野カナ「Dear Bride」
西野カナの声もなんだかうるさく聞こえちゃうんですね。好き好きの問題ですが。 - 桐谷健太「海の声~みんなの海の声バージョン~」
久々のBEGIN歌謡、でも盛り上がれません。 - AI「みんながみんな英雄」
AIはデビューしたときから好きですが、この曲はちょっとあざといです。できすぎです。 - AKB48「夢の紅白選抜SPメドレー」
現場で投票上位16人を発表するという仕掛けには驚きました。山本彩ちゃん、ちょっと田舎っぽいところが好かれてるんでしょうね。 - 五木ひろし
最近はしゃぎすぎの気のある五木さんです。AKBをバックに歌うところがミソですか。ちょっとふっくらした有村架純ちゃんプレゼンツのコーナーは、嵐が2010年の紅白で歌った「ふるさと」。 文句なく合格点です(笑)
- Kinki Kids 「硝子の少年」
いつもこの歌ですが、松本隆=山下達郎作品ですから、非を打てるわけがありません。 - Perfume「FLASH」
中田ヤスタカ+Perfume+ダイナミックVR。悪いわけがありません。衣装も素晴らしく目を奪われました。タモリ+マツコ・デラックス パイプオルガン 本日の紅白でいちばん気に入った出し物です。
- 星野源 「恋」
僕にとってはいちばん安心して聴ける等身大音楽。 - 大竹しのぶ「愛の讃歌」
今回の紅白でこれだけの熱唱をみせた歌手はいません。凄みがありました。 - 坂本冬美「夜桜お七」
名曲を見事に蜷川実花が演出。迫力ありました。 - TOKIO「宙船(そらふね)」
SMAPなきあとのTOKIO。頑張ってますが、バンドとしての進化を期待しちゃいけませんかねえ - 松田聖子「薔薇のように咲いて 桜のように散って」
彼女が出ているだけで感謝していますが、髪の毛をひっつめにしているのはシワが気になるからでしょうか。YOSHIKIとのコラボ。いい曲ですが、オリジナルなものはあまり感じません。ピコ太郎「PPAP」(第九風) ゴジラへの迎撃手段として登場。歯が立たないところが、ゴジラは勢いを増すだけです。でも、本格派第九コーラス隊に物怖じしないピコ太郎の貫禄には脱帽。
- X JAPAN 「紅」
X JAPANにゴジラがやられちゃいました。リアリティはないんですけどね。お祭りですから。それにしてもキーを一つ下げて歌った方がよかったですね、Toshlさん。ポール・マッカートニーがプロモーションで出てきました(笑)。ポール爺さんは可愛いけど、いったいなんなんでしょうね。
- 高橋真梨子「ごめんね…」
オトナの歌ですが、そのレベルまで達していない自分に気づくと淋しいですね。 - THE YELLOW MONKEY 「JAM」
初出場とは知りませんでした。いいパフォーマンスでした。ちなみに『20世紀漂流記/あがた森魚ベスト』(2001年)のライナーノーツは、吉井和哉さんと僕の二人が書いています。 - 氷川きよし「白雲の城」
熊本城からの熱唱でしたが、熊本で歌うのなら石川さゆりだという気もしました。 - 宇多田ヒカル「花束を君に」
ロンドンのスタジオからの中継でした。小細工なしです。東京とのやり取りも淡々。 - 石川さゆり「天城越え」
これも紅白定番。前半の邦楽風アレンジは少々失敗でしたね。テレビ向きではありません。 - 嵐 「嵐 × 紅白スペシャルメドレー」
頑張ったお駄賃みたいなエンディングでした。
以上
批評.COM 篠原章